書籍レビュー_いけない(道尾秀介)
まとめ
- 全4章で構成されるストーリー
- 「え?。。え?!。。。。えーーー!!!」という展開で読み終わるの一瞬でした
- 各章の最後の1ページが秀逸
- 読破にかかった時間:4時間程度
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感想
昨日王様のブランチで紹介されていて気になったので本屋さんでソッコー購入して読みました。いやー面白かったです。
最初っから「騙されるかも」と思っていたのでノートに登場人物と関係性をマッピングしながら読んでたんですけど(だいぶ変ですねw)、「え?てことは?!」と何度か線を弾き直したり書き直したり。ちょいちょいどんでん返しされて興奮しながら最後まで読んじゃいました。
ただ、8合目くらいで真相に気が付いてしまったので最後は蛇足というか、とりあえず最後まで読みましょうかね、という感じでした笑。個人的な感想ですが1章で一撃お見舞いされて身構えて、2章で心地よいパンチ(いいねいいねーと呟く)、3章でクライマックス来たー!!と頂上到達。4章はこの本の終わりに向け手の下山みたいな感覚。読後感はややもやっとしています。
全体構成
- 弓投げの崖をみてはいけない・・・死んだのは誰?
- その話を聞かせてはいけない・・・なぜ死んだの?
- 絵の謎に気づいてはいけない・・・罪は誰のもの?
- 街の平和を信じてはいけない・・・わかった?
読後感
上にも書いているのですがややもやっとしています。ネタバレしない程度にもやっとしている理由をお伝えすると、犯人のやってることは紛れもなく犯罪だし、殺された被害者家族の心理としてはちゃんと罪償えよ!という心情だと思うんですけど、なんか美化されちゃったというか。なんか、犯罪者擁護してない?と感じておりモヤモヤしています。
どんでん返しを楽しむという意味では面白いんですけど、これが映画化されるタイミングで「万引き家族」みたいな社会的なバッシングは避けられないかな、と。
※あくまで個人的な感想です。
いけない:道尾 秀介 (著)
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